笹に願いを
織江。俺、今日から新しい部に異動なんだ。
「ゆたか」っていう、60代以降向けの生活雑誌の、なんと編集長だぜ。
「ゆたか」はおまえが亡くなった2年後に創刊されてさ、初代編集長は(「エブリクラブ」の編集長だった)岡部さんだった。
あの人にもすげー世話になったもんな。
おまえと俺が一緒に仕事できるよう配慮してくれたし、おまえが最後に入院したとき、おまえの看病をするため休職したいと言う俺に協力してくれた。
おまえが亡くなったときも、岡部さんは泣いて悲しんでたよ。
その岡部さんも、もう定年退職されて久しいが。元気かな。
「・・・さーてと。仕事行くか。織江、今日も俺について来い」と俺は独り言ちると、玄関のドアを開けた。
「うん」と返事をする織江の声が聞こえた気がする、なんて思いながら、ガチャガチャと鍵をかける。
・・・うん。一緒に仕事しよ!
おうよ。俺らは最高のパートナーだからな。
笹に願いを 完
☆最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました。
予定より大幅に時間がかかってしまいましたが(泣)、どうにか完結にこぎつけて、今はホッとしていると同時に、書ききった達成感と脱力感に浸らせてくださいませ。
ファンメールは週明けに書きます。
それではみなさま、ごきげんよう~!
桜木エレナ
「ゆたか」っていう、60代以降向けの生活雑誌の、なんと編集長だぜ。
「ゆたか」はおまえが亡くなった2年後に創刊されてさ、初代編集長は(「エブリクラブ」の編集長だった)岡部さんだった。
あの人にもすげー世話になったもんな。
おまえと俺が一緒に仕事できるよう配慮してくれたし、おまえが最後に入院したとき、おまえの看病をするため休職したいと言う俺に協力してくれた。
おまえが亡くなったときも、岡部さんは泣いて悲しんでたよ。
その岡部さんも、もう定年退職されて久しいが。元気かな。
「・・・さーてと。仕事行くか。織江、今日も俺について来い」と俺は独り言ちると、玄関のドアを開けた。
「うん」と返事をする織江の声が聞こえた気がする、なんて思いながら、ガチャガチャと鍵をかける。
・・・うん。一緒に仕事しよ!
おうよ。俺らは最高のパートナーだからな。
笹に願いを 完
☆最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました。
予定より大幅に時間がかかってしまいましたが(泣)、どうにか完結にこぎつけて、今はホッとしていると同時に、書ききった達成感と脱力感に浸らせてくださいませ。
ファンメールは週明けに書きます。
それではみなさま、ごきげんよう~!
桜木エレナ