笹に願いを
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実は私、天野くんに「好き」と言ったことがある。
あれは3年くらい前のこと。
仕事が長引いた上に、私たち二人ともおなかがすいていたので、一緒に晩ごはんを食べて帰ることにした。
彼と一緒に晩ごはんを食べることは、それまでにも何度かある。
その時も、ごく自然な成り行きでそうなった。
季節は冬。クリスマスやバレンタインといったイベントの時期じゃなかったけれど、外は寒かった。特に、暖房がちゃんと利いている室内との温度差は大きくて、外に出た途端、吐く息が白くなったのを覚えている。
そして彼は、空に向かってわざとハァッと息を吐いてたっけ。
あれは3年くらい前のこと。
仕事が長引いた上に、私たち二人ともおなかがすいていたので、一緒に晩ごはんを食べて帰ることにした。
彼と一緒に晩ごはんを食べることは、それまでにも何度かある。
その時も、ごく自然な成り行きでそうなった。
季節は冬。クリスマスやバレンタインといったイベントの時期じゃなかったけれど、外は寒かった。特に、暖房がちゃんと利いている室内との温度差は大きくて、外に出た途端、吐く息が白くなったのを覚えている。
そして彼は、空に向かってわざとハァッと息を吐いてたっけ。