笹に願いを
うっわーぁ、私ってば・・・!!
「酒が入った勢いで、つい」なんて言っても、お酒飲んでないからウソだってバレバレだし。
「この流れだから」・・・なんて、そんな言い訳では絶対済まされないこと、言ってしまった・・・。

内心ひとりでアタフタしている私に、天野くんはニッと笑った。
そして意外なことに、「俺も」と言ったのだ。

『俺も織江のこと好きだよ。おまえとはすげー気が合うと思うんだ。だから仕事もしやすいし。何より、おまえと一緒だと楽しんで仕事できる』
『あ・・・そぅ、だね。そうだよね、うん。私もそうだよ。きっと私たちって、波長が合ってるんだろうね。お互いの足りない所を補い合うって言うより、お互いの個性を尊重し合って、長所を伸ばし合える、そんな感じじゃない?』
『おう。ホントそうだな。なあ織江。俺たちって最高に気が合う最強のパートナーだと思わないか?』
『・・・うん!』




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