笹に願いを
・・・天野くんは本心から、私のことを好きだと言ってくれた。それは私にも伝わってきた。
でも、彼は私との関係を、仕事上のパートナーに留めておきたいんだと思う。
もし私たちが恋仲まで発展したら・・・上手くいっていれば全然問題ない。
でも、もし破局を迎えたら・・・?
きっと「最高に気が合う最強のパートナー」という仕事上の関係まで、木っ端みじんに崩れ去ってしまうだろう。

「バランスが取れてる今の関係を、あえて崩そうとするなよ」と私を戒める天野くんの声が聞こえてきそう・・いいや、実際私の心に届いた気がする。

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