相原くんは秀才。
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私の予想はやっぱり的中で
「はぁ……あのさ、さっきも同じ問題やったよな?」
「んー、だから…ここにxを代入するんだよね?」
「違う、こっちにxを代入するんだよ。バカ。
数学うんぬんの前に、理解力を培え。国語的な能力も足りてねぇ。」
──────ガーン
やっぱり、私はバカだったらしい。
分かってはいたけど、そんなに貶すことないじゃんか。
くっそ〜、こうなったのも全部 全部 長谷ヤンのせいだからな。
「やっぱり、疲れちゃうよね。私の勉強見るの…。」
「あ?」
「明日からは、やっぱり長谷ヤンに放課後 勉強教えて欲しいってお願いすることにする!…だから、相原くんはもう自分の勉強に専念して?ね!」
"我ながら名案!"とばかりに、満面の笑みで伝えた私の言葉に
「あー!ほんっと疲れる。」
「へ?」
心底疲れた…とでも言いたげに呟いて私の顔をのぞき込む相原くん。
え、何?怒らせるようなこと言った?