相原くんは秀才。


『仕方ないから勉強見てやる。
今日、俺の部屋来れば?』



……同じクラスの秀才くん。


メガネでもないし
インテリ風でもないし


どちらかと言えばスポーツマンに見える相原くんは、悔しいことにスポーツも出来るって知った。



『ジュース、1口ちょうだい』


女子なら誰もがときめくような甘いセリフをばらまいて、


その甘いマスクで何人の女の子を口説いてきたことやら。



『日菜。』



こんなこと思ったって今更なのに。


どうしようもなく溢れる"好き"に、自分で自分が情けない。


なんて事無いただのクラスメイトが、たった3日でこんなにも好きな人に変わった。


『もう、来んな。』


気付いたと同時に失恋なんて、さっすが日菜子。………バカみたい。



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