今日も来ない、きみを待ってる。
ー前編ー 近くて遠い、きみとの距離。
私は誰かを待つのが怖い。
だから私も遅刻はしないし、相手にもできるだけ遅刻はしないでと念押しする。
もし遅れるのならば必ず連絡してね。
絶対だよ。
私はいつもそう言う。
もちろん初めからそうだったわけじゃない。
私だって好きな人を待つのが楽しくて、幸せだったこともあった。
このあと行く好きな人とのデートを想像すると、顔がにやけて仕方がないときだってあった。
少しくらい遅れてきたって、気にすることはなかった。
しかし彼に出会ってから私の世界は甘く切なく、そしてほろ苦いものに変わっていく。
私はカフェでブラック珈琲を飲みながら、彼との日々を走馬灯のように思い巡らしていた。
彼と出会ったのは、17歳の夏。
今からもう4年ほど前のことだ。
だから私も遅刻はしないし、相手にもできるだけ遅刻はしないでと念押しする。
もし遅れるのならば必ず連絡してね。
絶対だよ。
私はいつもそう言う。
もちろん初めからそうだったわけじゃない。
私だって好きな人を待つのが楽しくて、幸せだったこともあった。
このあと行く好きな人とのデートを想像すると、顔がにやけて仕方がないときだってあった。
少しくらい遅れてきたって、気にすることはなかった。
しかし彼に出会ってから私の世界は甘く切なく、そしてほろ苦いものに変わっていく。
私はカフェでブラック珈琲を飲みながら、彼との日々を走馬灯のように思い巡らしていた。
彼と出会ったのは、17歳の夏。
今からもう4年ほど前のことだ。
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