【短】ソルト男子にはシュガーを。
次の日。
遅くまで眠れなかった私は、寝坊して朝食を完全に食べ損ねた。
案の定、腫れ上がった瞼は普段あんまりしない化粧とか、そんなものでは隠せないほどだった。
今日が休日であることにホッとする。
出かけてる人がほとんどで、人に会うことも少ないだろう。
──プルルルル
スマホが震えた。
この音は電話だろう。
「……もしもし?」
『…梨沙?
朝ごはんも食べないで、どうしたの?
大丈夫?』
「千明ちゃっ、」
聞き慣れた声に気持ちが緩む。
やば。また涙出てきた。
情緒不安定すぎるよ、私。