【短】ソルト男子にはシュガーを。
そこで私は思いついた。
こういう時は逆転の発想!
彼が塩なら、砂糖をあげたらどうなるのだろう?
あげてみようかな…。
うん、どうせフラれるのならやらないよりはマシ!!
そう考えた私は毎日放課後、椎名くんの部屋にお菓子を作っては持って行っている。
「りさ、本当は椎名くんにもらってもらえずに自分で食べてるんじゃない?」
千明ちゃんは心配そうに私を見つめるけど、ねぇ。それってすっごく失礼じゃないですかっ?!?!
「千明ちゃんっ!!私そんな可哀想じゃない!!ちゃんともらってくれるもん!」
毎日部屋に訪ねてくるわたしを心底うざそうにしながらも、椎名くんはちゃんともらってくれる。