オトナの恋は強引です!
第1章 いつもの出会い。
マンションにて
仕事に行く支度を終え、マンションの4階からエレベーターに乗ろうとすると、
「おはよう、サクラ。」と開いたエレベーターの中から声がかかる。
「お、おはようございます。竜二さん。」
とあまり顔を見ないように挨拶をし、入り口近くに立って
エレベーターに乗る。
竜二さんこと、ドラゴン(彼は自分の店で、お客さんにそう呼ばれている。)は私の背後で
「今日もサミーな。(寒いってことだ。)飯食ったら部屋に戻るう?」
と隣のかなり派手目なオンナに声をかけている。
「ええ〜?リュウジったら…エッチ。」とクスクス笑うオンナに
「ちげーだろ。ゆっくり寝たいんだよ。」と鼻を鳴らすドラゴンの声。
相変わらず、朝から女連れだ。
引っ越してきたばかりの時は、ドギマギしたけど、
4年も経てば、そう、驚かない。
いつものドラゴンの日常。
毎回違う女と会っている気がするけど、
よく観察していたわけではないからわからない。
エレベーターがポン。と音を立て1階に止まる。
私が降りると、
「サクラ、仕事頑張って。」と再び声がかかる。
ドラゴンは地下駐車場に行くのだろう。
私は振り向いて、ちょっと手を振ってから歩き出すけど、
そっと、ドラゴンの顔をみた。
少し癖のある長めの茶色い髪。
切れ長の大きめな瞳も茶色の瞳だ。
通った鼻筋、大きめな薄い唇は微笑むと、キュッと口角が上がる。
背は180センチくらい。肩が広い。
サーフィンが趣味なので、いつも日に焼けた引き締まった体つきをしている。
気怠い雰囲気はオトナの色気ある。
相変わらず、かっこいいです。
と心の中でつぶやき、
私は前を向いて急ぎ足で駅へと向かう。
私が4年間片思いしている相手。
片桐 竜二(かたぎり りゅうじ)。36歳。
いい加減、引っ越そうかな。
そうすれば、諦められるかな。
そんな事を最近は何度も考える。
4月の終わり。
天気が悪いとまだ、肌寒い。と江ノ島駅のホーム立ってボンヤリ思う。
この駅はよくテレビで映る江ノ島から少し離れていて、
商店街の真ん中にある。
海まで10分はかからない。
海と、駅の間にあるマンションの4階からは、湘南の海がよく見えて、
海のそばに住みたい人には人気の地域だ。
しばらく待つと、定刻通りに3両編成の江ノ電がガタゴトやった来た。
「おはよう、サクラ。」と開いたエレベーターの中から声がかかる。
「お、おはようございます。竜二さん。」
とあまり顔を見ないように挨拶をし、入り口近くに立って
エレベーターに乗る。
竜二さんこと、ドラゴン(彼は自分の店で、お客さんにそう呼ばれている。)は私の背後で
「今日もサミーな。(寒いってことだ。)飯食ったら部屋に戻るう?」
と隣のかなり派手目なオンナに声をかけている。
「ええ〜?リュウジったら…エッチ。」とクスクス笑うオンナに
「ちげーだろ。ゆっくり寝たいんだよ。」と鼻を鳴らすドラゴンの声。
相変わらず、朝から女連れだ。
引っ越してきたばかりの時は、ドギマギしたけど、
4年も経てば、そう、驚かない。
いつものドラゴンの日常。
毎回違う女と会っている気がするけど、
よく観察していたわけではないからわからない。
エレベーターがポン。と音を立て1階に止まる。
私が降りると、
「サクラ、仕事頑張って。」と再び声がかかる。
ドラゴンは地下駐車場に行くのだろう。
私は振り向いて、ちょっと手を振ってから歩き出すけど、
そっと、ドラゴンの顔をみた。
少し癖のある長めの茶色い髪。
切れ長の大きめな瞳も茶色の瞳だ。
通った鼻筋、大きめな薄い唇は微笑むと、キュッと口角が上がる。
背は180センチくらい。肩が広い。
サーフィンが趣味なので、いつも日に焼けた引き締まった体つきをしている。
気怠い雰囲気はオトナの色気ある。
相変わらず、かっこいいです。
と心の中でつぶやき、
私は前を向いて急ぎ足で駅へと向かう。
私が4年間片思いしている相手。
片桐 竜二(かたぎり りゅうじ)。36歳。
いい加減、引っ越そうかな。
そうすれば、諦められるかな。
そんな事を最近は何度も考える。
4月の終わり。
天気が悪いとまだ、肌寒い。と江ノ島駅のホーム立ってボンヤリ思う。
この駅はよくテレビで映る江ノ島から少し離れていて、
商店街の真ん中にある。
海まで10分はかからない。
海と、駅の間にあるマンションの4階からは、湘南の海がよく見えて、
海のそばに住みたい人には人気の地域だ。
しばらく待つと、定刻通りに3両編成の江ノ電がガタゴトやった来た。
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