オトナの恋は強引です!
新しいシーツを敷き、下着だけ身に付け、
私は薄い布団をかけて待つ。
心臓はバクバク飛び出しそうだ。

バタンとドアが開く。
廊下の明かりがついて、
髪を濡らしたドラゴンが現れる。
…相変わらずのイケメンっぷりにバクバクに拍車がかかる。

「家で頭冷やしてきた。サクラが変な事言うから、調子狂うよ。」
と私が寝ているベットに手をつく、
「俺たちキスもまだなんだぜ。飛ばしすぎだろ。」
とくすんと笑って、そっと、唇を合わせる。

緊張する。
私はキスも初めてだ。
どうしたらいいのかわからない。
でも、ドラゴンは深く唇を重ねてくる。
おとなしくされるままにしよう。と決める。
「サクラ、緊張してるんだろうけど、口を開け。」と耳元で言われ、そっと唇を開くと、
ドラゴンの舌が入ってくる。ゆっくり口の中を探られる。
「歯まで磨いたのか。」とクスクス笑っている。
私が顔を赤くすると、
「次は歯磨きなしで。」と舌を絡めてくる。
…いや、次はないでしょ。
私はセックスフレンドは望んでないんだから。
と思う。
私はドラゴンをちゃんと、諦めたいだけだ。


音を立ててキスをされると、恥ずかしくていたたまれない。
きっと顔も真っ赤だろう。
ドラゴンは手際よくキスをしながら私の下着を脱がせ、自分も服をサッサと脱いだ。
手馴れてる。
任せて良かった。
初めてでもきっとドラゴンは気にしない。

ドラゴンは丁寧に私の体にくちづけをし、胸にゆっくり触る。
胸の先に唇がつけられると、
思わず、
「キャッ」と声が出た。自分の口を手で覆う。

「サクラ。おまえ、初めて?」ととうとう聞かれてしまった。


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