オトナの恋は強引です!
私が目を開けると、ドラゴンが私の頬にキスをした。
「なっ、何時。」と慌てると、12時過ぎ。と返事があって、ホッとする。
「明日仕事?」と聞かれたので、
「うん。」と言うと、
「じゃ、早めにもう1回しとかないと、目が覚めないと困るな。」とくちづけを始めた。
もう1回?
もう1度はじめから?
私がよっぽど嫌な顔をしたのか
「大丈夫だよ。きっと、次はそんなに痛くねーはずだから。」とクスクス笑って
もう1回が始まったけど、
そんなに笑えるほどじゃあなかったですよ。
痛いのに容赦ないし。


でも、いいか。
やっと、オンナだと思ってもらえたみたいだから。


次の日、明け方目が覚めて、
そーっとベットを抜け出し、シャワーを浴びて、すぐに家を出た。

ドラゴンは気持ちよさそうに寝ている。

鍵はポストに入れておいて。
とメモを残しておいた。


私の中にはまだ、ドラゴンの記憶がある。
そのうち消えるだろう。

すぐに引っ越さなくては。
これ以上、好きにならないうちに。
そう思いながら夜明けの海岸沿いを歩いた。
涙が止まらなかった。
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