オトナの恋は強引です!
神無月の間。2階の角部屋。
本館は月の和名が付けれれている。
「海が見えるね。良い部屋じゃん。」とドラゴンは窓の前に立つ。
「呆れて何を言ったら良いのかわからない。」と私が溜息をついて、机の前でお茶を淹れると、
「俺もだ。」とドラゴンは隣に座って私を引き寄せ、
固く抱きしめて、深く唇を重ねる。
おとなしくくちづけされると、少しは頭が冷えてきたかな。
「竜二さん。私達は付き合ってるわけじゃないよね。
確かに私は抱いて欲しいって言ったけど、それだけだって思ってた。
だって、4年間何にもなかったし…。
私は相手にされてなかったでしょ。」と腕を抜け出る。
「確かに、俺は初めはサクラを相手にしてなかった。
10歳も年下だし、コムギの親友だし。
迂闊に手は出せねーだろ。」と溜息を吐いた。
「俺は見かけが良いから、オンナがいくらでも寄ってくる。
サクラもそうなんだって思ってたんだよ。
相手にしなければ他にオトコができるだろうって。
その方が良かった。だって、そうだろ。
男と女の関係にならなければ、ずっと、距離は同じだ。
おまえはDragonのカウンターに座ってて、笑ったり、酔っ払って、ニコニコしたり。
ずっと見えるところにいるってそう思ったんだよ。
おまえはいつまで経ってもオトコをつくらなかったけどさ。
好都合だったよ。
いなくなったら、寂しい。
おまえの笑顔が見たい。
飯を食って、美味しいって笑う所や、
頬杖をついて、カウンターで本を読んでる姿を見ていたかった。
でもさあ、この頃、元気がなくって、気になって、
コムギに聞いたら、
引っ越そうかなって悩んでた。って言ってさ。
それって、俺がいつまで経ったもおまえと向き合わないからって事だろ。
付き合って別れたら、サクラはいなくなるけど、
付き合わなくてもいなくなるのかよ。って気がついてさあ。
そしたら、そわそわ落ち着かなくなって、
俺って他のオンナといても、ずっとサクラを見てたんだって、
自分に気がついた。」
「俺が怪我した時助けてくれたろ。
砂浜で俺の名前を呼んで、心配してる顔を見たら、
やっぱり、俺はサクラにそばにいて欲しいって。
誰より、そばにいて欲しいってそう思ったんだよ。
でもさあ、俺がゆっくり付き合おうって、
おまえはオトコを知らなそうだしさ、って思ってた矢先に
サクラは『抱いて』って言ったんだ。
そりゃ、抱くよ。早すぎるかって悩んだけど、
好きだって気付いたんだから。
俺だってサクラが欲しかったし。
これで付き合える。って思ったんだよ。」
本館は月の和名が付けれれている。
「海が見えるね。良い部屋じゃん。」とドラゴンは窓の前に立つ。
「呆れて何を言ったら良いのかわからない。」と私が溜息をついて、机の前でお茶を淹れると、
「俺もだ。」とドラゴンは隣に座って私を引き寄せ、
固く抱きしめて、深く唇を重ねる。
おとなしくくちづけされると、少しは頭が冷えてきたかな。
「竜二さん。私達は付き合ってるわけじゃないよね。
確かに私は抱いて欲しいって言ったけど、それだけだって思ってた。
だって、4年間何にもなかったし…。
私は相手にされてなかったでしょ。」と腕を抜け出る。
「確かに、俺は初めはサクラを相手にしてなかった。
10歳も年下だし、コムギの親友だし。
迂闊に手は出せねーだろ。」と溜息を吐いた。
「俺は見かけが良いから、オンナがいくらでも寄ってくる。
サクラもそうなんだって思ってたんだよ。
相手にしなければ他にオトコができるだろうって。
その方が良かった。だって、そうだろ。
男と女の関係にならなければ、ずっと、距離は同じだ。
おまえはDragonのカウンターに座ってて、笑ったり、酔っ払って、ニコニコしたり。
ずっと見えるところにいるってそう思ったんだよ。
おまえはいつまで経ってもオトコをつくらなかったけどさ。
好都合だったよ。
いなくなったら、寂しい。
おまえの笑顔が見たい。
飯を食って、美味しいって笑う所や、
頬杖をついて、カウンターで本を読んでる姿を見ていたかった。
でもさあ、この頃、元気がなくって、気になって、
コムギに聞いたら、
引っ越そうかなって悩んでた。って言ってさ。
それって、俺がいつまで経ったもおまえと向き合わないからって事だろ。
付き合って別れたら、サクラはいなくなるけど、
付き合わなくてもいなくなるのかよ。って気がついてさあ。
そしたら、そわそわ落ち着かなくなって、
俺って他のオンナといても、ずっとサクラを見てたんだって、
自分に気がついた。」
「俺が怪我した時助けてくれたろ。
砂浜で俺の名前を呼んで、心配してる顔を見たら、
やっぱり、俺はサクラにそばにいて欲しいって。
誰より、そばにいて欲しいってそう思ったんだよ。
でもさあ、俺がゆっくり付き合おうって、
おまえはオトコを知らなそうだしさ、って思ってた矢先に
サクラは『抱いて』って言ったんだ。
そりゃ、抱くよ。早すぎるかって悩んだけど、
好きだって気付いたんだから。
俺だってサクラが欲しかったし。
これで付き合える。って思ったんだよ。」