オトナの恋は強引です！
マンションに帰って、私の部屋に入る。
「本当に引っ越すつもりだったんだな。」とダンボールが重ねられているのを見ている。
「まあね。もう、他のオンナの人と一緒にいるのを見るのは苦しかったから。」と言うと、
「間に合って良かった。」とまた言って、私を抱きしめる。

ほとんどアウトに近いけどね。
と思いながらくちづけを受ける。
「サクラ、うちに来て。一緒に暮らそう。
おまえの仕事忙しいだろ。顔が見れないと嫌だ。」と甘く囁いてくる。

そうねえ。
「10月には仕事辞めるから、それから考える？
私の仕事は不規則だから、一緒に暮らすの大変かも…」と言うと、

「おまえは本当に俺を捨てるつもりだったんだな。」とびっくりした顔をするので、
「付き合ってなかったでしょ。」と言うと、
「Dragonからも、コムギからも離れていくつもりだったのか。」と私を見る。
「全部捨てないと、次に進めないくらい竜二さんが好きだった。」と言うと、
「もう、過去形はよせ。
本当に本当に、間に合って良かった。」とつぶやいて、私をベッドに押し倒す。
「ここのベット。狭いっていってたじゃん。」と言うと、
「オトナは待てない。」とか言って、服を脱ぎ捨てる。

オトナの余裕は？
という呟きは甘いくちづけで塞がれた。

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