オトナの恋は強引です!
まあ、そういうことなのかもしれない。

両親は勝手に看護師になった娘を心配し続けている。

父親は自分の思い描いた道を娘に歩かせようとしていた。
(お嬢さん大学を卒業と同時に親の決めた相手と結婚だ。)
それが嫌で、高校を卒業して、寮のある看護科のある大学に決めて、
ほとんど家に戻っていない。
でも、コッチで就職を決めたら、
住む場所だけは一緒に選ばせて欲しい。
と母が泣きついて、伊豆に似た海のそばの1LDKの結構高級なマンションを借りてくれた。
(部屋代は親持ち。だって、こんな部屋に住むお給料はもらってないから、
予算だった数万円程度を支払っている。
母は結婚費用にって貯金してるみたいだけど…。)
オートロック、インターフォンつき。
キッチンは2口のIHコンロが付いている。
もちろん、バス、トイレは別。
おそらく新婚さん用だ。
24時間受付のオネーさん(夜はおじさん)がいるし、
まあ、高めの部屋代を支払える人が住んでいるんだからからって、親にとっては安心らしい。

まれにドラゴンのような男が
最上階のペントハウスに住んでいるとは知らないだろう。

そいつに
引っ越してきて早々に引っかかってしまって
(勝手な片思いですけど。)
今に至る。ってどうよ。

やれやれ。
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