オトナの恋は強引です!
コムギが
「竜二さんって、サクラがDragonにいる時、絶対男のヒトを近ずけなかったよね。
サクラってひとりでここのカウンター座ってるから、
けっこう、男の人がチラチラ見てたって思うんだけど、
さくらの背中をを隠すようにさりげなく立ってたり、
カウンターの中から、思い切り顔を寄せて話したりしてさ。
絶対ドラゴンのオンナだって言われてたらしいよ。」と笑い、
「付き合ってもいなかったのに、
迷惑なオトコだよね。」と私が言うと、
「嬉しい癖に。」とコムギがクスクス笑うので、
「4年もかかったけど、奥さんになりました。」と私が言うと、
「私も嬉しいよ。サクラがどこにもいかないから。
仕事を辞めたらどうするの?専業主婦?」と聞くので、
「ここを手伝おうかなあ。家にはお手伝いさんもいるし。」と言うと、
「地主さんの息子はすごいね。
ペントハウスにお手伝いさんに、その指輪。」とクスクス笑う。
「えっと。…それについては、
コメントを差し控えさせていただきます。」とちょっと赤くなって下を向く。
私が欲しかったのはドラゴンだけだけど…。
「まあ、これからも仲良くしてね。片桐夫人。」とコムギが笑ったので、
「よろしくお願いします。芦沢夫人。」とふたりで笑いあった
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