オトナの恋は強引です!
夜中に家に戻って、シャワーを一緒に浴び、
何度もベットで抱き合ってから、朝方ドラゴンの腕の中で眠った。
「おやすみ。奥さん。」と頬に唇を付けられた気配がする。
私は目を閉じたまま、ドラゴンの胸に顔を寄せてぐっすり眠った。

翌日、昼過ぎに目を覚ます。
ドラゴンも目が覚めたようで
「おはよう」と深く抱き直して、私にくちづけをする。
「おはよう。」と唇が離れてから、
「もう、お店に行く時間?」と聞くと、
「んー。もうちょっと、サクラといたい。」とぎゅーと抱きしめてくる。
「しょうがないなあ。一緒に行ってあげる。」と言うと、
「本当?」と驚いた顔をしてから、私を抱き起こして
「一緒にシャワー浴びる?」と聞くけど、おとなしくシャワーだけ浴びるとは思えない。
「先に浴びてくる。絶対入ってきちゃ、ダメです。」と言って、ベットを降りると、
「チェッ。」と大げさに言って、ミニキッチンでコーヒーを淹れることにしたみたいだ。

私が身支度している間にドラゴンもシャワーを浴び、
食堂に移動すると、ドラゴンが内線電話をしておいたようで、
食事が出来上がっていた。

お手伝いさんは私達の指輪に気づいたようで、
「ご結婚おめでとうございます。」と笑い、食堂から出て行った。

照れくさいけど、とても嬉しい。
私達は向かい合って微笑みながら食事を始めた。







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