オトナの恋は強引です!
お菓子教室に通い始めて、3ヶ月経って、
だんだんとお店で出せるモノが出来るようになってきたかな?

お菓子教室が終わって、パティシエは私を呼ぶ。
「今度店に行ってもいいかな?」と私の顔をみる。
「はい?」と言うと、
「卒業試験だよ。店で出せるようにしてしといてよ。」と笑う。
「ずっと、君にいて欲しいけど、僕が落ち着かない気分になるから、
そろそろ辞めてもらおうかな。人妻を好きになったら困る。」と私の顔をみる。
「…。」何を言ってるんだ?この人は?

「とりあえず、来週の火曜日。何時に行ったらお酒とケーキが出てくる?」と聞くので、
「開店直後の5時なら、お料理も出せます。」と言うと、
「オーケー。君のダンナに会っとくかな。ちゃんと、諦めないと。」とくすんと笑う。
「か、からかわないでください。」と怒った顔をすると、
「からかってる事にしておく。」と笑って、部屋から追い出された。
< 69 / 80 >

この作品をシェア

pagetop