オトナの恋は強引です!
翌週、パティシエの荒木さんが試作のケーキを食べに来る。とドラゴンに言ったら、
「へえ。随分と親切な講師なんだな。」と言いながら、私の顔をみる。
「そうね。」と言うと、ドラゴンはイマイチ納得していない顔だ。
いや、だって、なんで店にまで来るのか、私にも良く分からないし。


当日明け方からお菓子を作り始める。
冷たいデザートを先に作り、焼き菓子を後から作る。
ドラゴンには手伝わないで。と言ってある。
ドラゴンは他の仕事があるんだから、
いつもの仕事を邪魔したくない。
私は店のためにデザートを作る事にしたんだから…。
邪魔にだけはなりたくないのだ。








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