真面目で冷淡な彼が豹変するとき
前編
「うるさいんで、静かにしてもらえます?」
放課後の図書室で、感情のない冷たい一言が響いた。
その声にドキッとして、身体を跳ねらせる。
泳いだ目を恐る恐る声の方向に向けると、そこにはあの、有名な彼がいた。
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