メープル*パンケーキ【1巻】

それからは、何故かまた無言になってしまった。

チラチラと先輩の視線が気になったけど、
特に会話をする訳でもなくて…

気が付けば私のアパートの近くまで来ていた。

『…先輩っ、もうすぐそこのアパートだから…この辺りで大丈夫』

「あ、そうなんだ?分かった。…あのさ…夏音」

『何?』

何か言いたげに俯いていた先輩だったけど、にこっと笑って私に向き直った。
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