メープル*パンケーキ【1巻】

俺も俺で突っかかる様に口を開くと、酒の在庫確認をしながらマスターは冷めた口調で溜め息をついた。

「解ってないね~、幾斗。」

「は?」

何も解るわけ無いじゃん。今日初めて仕事したんだから。

「彼女…お前と同じ目をしてる。…でももしかしたら、お前を上回るかもな」

どこか遠くの何かを見据えているようなマスターは再び在庫の確認を再開しながら続けた。
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