メープル*パンケーキ【1巻】
「マスター、今日賄い要らなーい!」
『…お、お疲れ様です、マスター!』
なだれ込む様に事務所に入り私服に着替え終えた私達は逸早く入り口に向かうべくマスターに簡潔に挨拶を済ませた。
「ええぇー?!今日はロコモコだぞー?…特製バーベキューソースだぞ~?」
寂しそうなマスターの声が後ろから聞こえてきて髪を切ってイメージチェンジした冴木君が上機嫌に振り向いた。
「今日は夏音さんとプチデートだから、デート優先すんのっ!明日食べるから!」
「なっ?!…何そういう事かよ!さっさと行け~。お疲れさん♪」