メープル*パンケーキ【1巻】

彼の部屋を出て怠そうな彼に見送られ私が退室した後、鍵がかかったのを確認すると私も自室に帰って明日の仕事に備えて早めに寝床に就く。

明日は冴木君はお休みだから私が頑張らなきゃ!

寝る直前、心の中で小さく気合いを入れて眠りに落ちそうな時、LINEの通知音が鳴った。

こんな時間に誰かと思い、本文を確認すると…。

『藤枝さんだ……。』

《やっほー、夏音ちゃん。
お疲れ様♪幾斗の看病ありがとね♪あの調子じゃ明日は休むだろうねー。ちょっと忙しい日だけど、俺もサポートしながら頑張るからヨロシクね♪》

……ぇえ?!どうして冴木君の部屋に居た事知ってるの?!まさか盗聴器があるとか?!

反射的に藤枝さんの番号を呼び出して、ダイヤルしようとしたけど考えてみれば今はまだ仕事中だし…お邪魔だよね。
取りあえずLINEは返して…詳細は明日問い詰めよう…!
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