メープル*パンケーキ【1巻】

―彼の柔らかい唇によって。

最初は何が起きたのか解らなくて全身に力が入ってガチガチになっていたけど…数秒後には唇は離され息継ぎも出来る状態に。

「…っ…ごめん…嬉しくて…我慢出来なかった…。」

『えっ…』

「…絶対フラれると思ったから…。反動で…つい…。」

『わ私こそゴメン!…ちょっとびっくりして…直ぐ反応出来なくて…!でも嬉しくて…!』

言い訳じみた言葉を必死に声に出すも冴木君の目を見たら、やけに恥ずかしくなってしまった。

「ふふっ、やっぱ可愛い♪…もう一回…♪力抜いて―?」

『んっ……。』
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