【短】甘えたがりな彼氏サマ




***



「ちょ、ちょっと…橋本っ!」

「きぃ、早く」



ずるずると引きずられること数分。



もう何度も来た、橋本が住む男子学生寮の226号室。




ーーーーーーガチャ


「はい、入って」



そこに、私は無理矢理入れられた。





「ねぇ橋本、急にどうし……んっ」


"どうしたの?"



そう言おうとした私の口は、いとも簡単に塞がれてしまった。




目の前にある橋本の顔。

よく知ってる唇の熱。


急だったのに、橋本にキスされたと気付くまでそう時間はかからない。




「ちょっと、きぃ不足」


やっと唇を離したかと思えば、ニッと悪戯にそう笑った。




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