【短】甘えたがりな彼氏サマ
「きぃ、学校で可愛いこと言いすぎ。俺我慢の限界なんだけど」
ぎゅーっと抱きしめてくる橋本。
「本当はすぐにでもキスしたかったのに、俺頑張って我慢したんだよ?きぃ、学校でしたら怒るから」
…なるほど。
ここに来てようやく、どうして橋本が急に私を部屋に連れて来たかがわかった。
流石、橋本は私のことをよく分かってる。
前に、学校で橋本にキスされたことがあった。
それも普通に人がいる教室内で。
案の定、恥ずかしすぎて怒った私は、次の日まで橋本と口を聞かなかったんだ。
「てことで、もう一回キスさせて?」
「…はい?」
それに余程堪えたらしい橋本は、その反省を生かして私を部屋まで連れてきたんだろうけど…。
「なんでそうなるの?」
部屋に来てすぐそれはどうかと思うのは私だけなのだろうか。