心臓の音
ざまぁみろ


よくも今まで床に這いつくばらせてくれたな

オレにばっかり辛酸舐めさせてさぞかしお前は楽しかっただろうな


泣き叫び助けを求めるオレを見て笑ってたんだろう
孤独に怯えるオレを見て笑ってたんだろう


だけどほら
見て見ろよ



こんないつ不良品として捨てられてもおかしくないオレを必要だって微笑んでくれる奴ができたんだ


これって最高に幸せだろ
理想は叶わないから
理想は絶対の幸福とは限らないから


オレはここいらで幸せだって叫ぶことにしたよ


お前はまたオレを罵って惨めな気持ちにさせようとするだろうけど


幸福を決めるのはオレなんだよ
お前じゃない


幸せも不幸せも苦も楽も好き嫌いも


全部オレが決めることなんだ




オレはお前の暇つぶしの玩具から卒業するんだ
ざまぁみろ

世界
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

きみとぼくと、世界と【短編】
ボヴ/著

総文字数/4,494

その他21ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop