君のウソに涙のキス


次の日、相原さんのことを呼び出して、
誰もいない教室に1人で待っていた。


時間まで、あと10分。
楽しそうにしてた割には、あいつら帰りやがったし。


「結果は、明日!じゃあな~」

そんな風に言って、ニヤニヤしながら帰って行った3人。


あ、楓太に話すの忘れた。
でも、アイツらの話によると、相原さんの友達、楓太の彼女なんだよなぁ。



怖そう。



だから、少ししたら、話すことにするか。



そんなことを思ってると、ドアがガラッと開いて、小柄な女の子が入ってきた。




その子は、少し照れながら、来ると、
俺の前で立ち止まった。



多分、この子だよな?



「……あ、あの……?」


可愛らしい声を出す。




ハッとして、いつものさわやか笑顔で彼女の名前を優しく呼んだ。









「………相原さん、俺と付き合ってください」




< 15 / 47 >

この作品をシェア

pagetop