君のウソに涙のキス
次の日、相原さんのことを呼び出して、
誰もいない教室に1人で待っていた。
時間まで、あと10分。
楽しそうにしてた割には、あいつら帰りやがったし。
「結果は、明日!じゃあな~」
そんな風に言って、ニヤニヤしながら帰って行った3人。
あ、楓太に話すの忘れた。
でも、アイツらの話によると、相原さんの友達、楓太の彼女なんだよなぁ。
怖そう。
だから、少ししたら、話すことにするか。
そんなことを思ってると、ドアがガラッと開いて、小柄な女の子が入ってきた。
その子は、少し照れながら、来ると、
俺の前で立ち止まった。
多分、この子だよな?
「……あ、あの……?」
可愛らしい声を出す。
ハッとして、いつものさわやか笑顔で彼女の名前を優しく呼んだ。
「………相原さん、俺と付き合ってください」