君のウソに涙のキス


「……え、えっと?」


俺の告白に戸惑う相原さん。


俺は、微笑んで相原さんに近づく。
すると、相原さんは、俺と距離を離しながら驚くことを言った。



「あ……っ、わ、私、白石くんのことよくわからないし…。 だから、ごめんなさい……」



は……?



ごめんなさい?



"振られたら、お前の負けな?"


この言葉を思い出して、気づいた時には口にしていた。



「うーん…。じゃあ、さ
お試しで付き合うってのはどう?」



もう、言ってしまったんだ。


今更引けない。


だったら、惚れさせてやる。




俺の告白を振った女なんて、お前が初めてだ。




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