君のウソに涙のキス


「え、でも……っ」


お、お試しって…?


「1ヶ月、それでもし、俺のこと好きにならなかったら別れてもいいから。」


……どうして



どうして、こんなに真剣に頼んでいるの?



最初、遊びかなぁと思ったのに。




その目は、本気なんですか?


信じていいの?




私は、白石くんに従うように、首をコクっと縦に動かした。



「よし、決まり。
じゃあ帰ろう」


白石くんは、ニコッと微笑むと私の鞄を取って
渡してくれた。






「よ、よろしくお願いします」



私が笑うと、白石くんもそれにつられて笑った。









そう、全部はここから始まったー





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