君のウソに涙のキス
教室で、席に座ってると、またすぐに女子は集まる。そして、相原さんが教室に入ってきて、なぜか楓太も一緒だ。
相原さんは、さっそく楓太の彼女の杉田と話してるし。
「……晴、おはよ」
楓太は、いつものように、俺に挨拶してきて、
目線を相原さんに移した。
「で、何があったわけ?」
ジロリと見られる。
「あー……。好きだったから?」
「ふぅん。ま、美咲怒らせるようなこと
すんなよ。妃莉ちゃんのこと大好きだから」
楓太は、そう言うと、自分の席に戻って行った。
すると、ドアの前では、男が騒いでる。
ガタッと椅子をたって、その男に駆け寄る相原さん。
え……?
ハッとしてその姿を見てると、嬉しそうに話していて、そのあと杉田とも話してる。
あー、そういうこと、ね