君のウソに涙のキス
ドキドキが止まらない
放課後、白石くんに、呼ばれて、教室に残った私。だけど、白石くんはまだ来ない。
……どうしたんだろう。
私は、廊下を出て、探しに行った。
階段を下りて、中庭の方へ、行くと
女の子の、震えた声が聞こえた。
「……私、白石のこと好きなんだよね…っ
つ、付き合って…くれませんか…?」
あ、やっぱり。
ポニーテールの可愛い女の子と、白石くんが立っている。
「……ごめん」
白石くんは、静かにそう言うと、女の子は、
震えてて、泣きそうだった。
「……っ、遊びでも……いいから…っ」
そして、そう言った。
……え?
「あー……。今はちょっと。」
白石くんは、頭をかきながらそう言うと、
女の子は、「……そっか、」と、泣きながら走って行ってしまった。
私は、すぐに隠れた。
女の子、辛そうだった…
そう、だよね。
白石くん、モテるもん