君のウソに涙のキス



「白石と付き合ってんの?」


「……あ、柊ちゃんには本当のこと話しておいた方がいいよね!」


私は美咲にそう言うと、柊ちゃんに今までのことを話し出した。






「〜って事があって!」

「ふぅん。で、仮で付き合う、と」


柊ちゃんは、面白くなさそうにそう言った。


「うん。でも、みんなには言わないで欲しいんだよね…。」


私が下を向いてそう言うと、美咲は、大きなため息をついて私の頭をポンッと触った。



「……てことだからさ、お願いだよ
柊、別にいいでしょ?」

「なに、珍しいじゃん。
まあ、言うつもりないけど」


珍しいことを言う美咲に驚く柊ちゃんだったけど、そう言ってくれた。





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