君のウソに涙のキス
「あ、やっぱり、変でした…?」
私がそう言うと、白石くんは、少ししてから静かに言い放った。
「正直、可愛いすぎて、びっくりしてる」
「え……?」
白石くんのことを見ると、耳まで真っ赤にしていた。私がジッと見てると、白石くんはチラリ、と見て顔を両手で隠した。
「今、かっこ悪いから見んな…」
私はその言葉に、目を見開いた。
そして、フッ、と笑ってしまう。
「白石くんがかっこ悪いなんて……
あるはずないのに……っ、」
私が笑いながらそう言うと、白石くんは私の頭をクシャと触った。
「よし、映画見よっか!
見たいのある?」
「私、恋愛ものがいいです…」
私がそういうと白石くんは、「OK」と言って、映画館に連れて行ってくれた。
……頭をクシャっとされて、
今だって普通に手を繋いで歩いてる。
……こんなの、
ドキドキが止まりません……。