君のウソに涙のキス
その後ご飯を食べて、雑貨屋を見てから
白石くんは、駅まで送ってくれた。
「今日は、ありがとうございました…
楽しかったです。」
私がそう言うと、白石くんは、微笑んで「俺も」と言った。
「……じゃ、」
別れた後、私は今日のことを思い出しながら家に向かって歩いていた。
「ふふっ」
思い出して、笑っていると後ろから頭を叩かれた。
「いたっ、」
頭を抑えながら後ろを振り向くと、呆れてる柊ちゃんの姿があった。
「何1人で笑ってんの」
「白石くんと出かけてて……」
そう言うと、ピクッと柊ちゃんの眉毛が動いた。そして「ふぅん」と言った。
「あれ?柊ちゃんは…?」
「友達と出かけてた」
柊ちゃんだって、遊ぶよね。
私は柊ちゃんと家に向かっていた。
「今日、楽しかったか?」
「え? あ、うん!」
柊ちゃんが、そう言い、私は首を縦に動かした。「良かったじゃん」柊ちゃんがそう言うと、あっという間に家に着いてしまった。
「ありがとね、柊ちゃん!」
私が手を振りながらそう言うと、柊ちゃんは、
手を振りながら歩いて行ってしまった。