テルクシペアの詩【女詩】

#442  光刺す調べ



光の刺す方へ
群がる虫けらのように

痛み示す方位
漂うカゲロウのように


眩しいのは
貴方が輝いて見えるから
それともまた
私が闇の中にいるから
そのどちらもなんだろうけど


でも オモシロイでしょ
こんなに
貴方を 想っても

いつか
思い出せなくなるのよ
その
笑顔も ぬくもりも



心ダマス行為
痛がるキズアトのように

言葉カワス交差
彷徨うアシアトのように


苦しいのは
私が幻を見てるから
それでもまだ
貴方が胸の中にいるから
そのどちらもなんだろうけど


でも オモシロイのよ
どんなに
明日を 願っても

いつも
すり抜けてなくなるのよ
この
光も 愛しさも


差し込むのは光
刺し込むのは痛み


それでもまだ
生きることを諦めないのは
羽をもがれた虫も
心くじけた人も
同じね








【#442  光刺す調べ】
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