【完】素直じゃないね。
……何度傷ついたんだろう。
自分の存在を否定して消してしまおうとするほどに、高嶺は苦しんでた。
でも、高嶺にこれからを生きてほしい。
ただ、そこにいてくれるだけでいいから。
高嶺悠月という存在にどれだけ価値があるか、あたしのこの想い全部でもって、伝えたい。
「意地悪でいつも上からで強引で、不器用で優しくて自分より他人のことばっかり優先して。
それが、あたしにとっての高嶺なんだよ」
もっと前から出会ってたらよかった。
そしたら、そばにいたのに。
高嶺の、心の一番そばに。