【完】素直じゃないね。
Chapter▷▷4
「こんなん諦めらんねぇよ、全然」
「信じられない?」
しんと静まり返った図書室に、充樹先輩の声がそっと響く。
あたしは充樹先輩の腕の中でこくこくと頷いた。
だって、あの充樹先輩が、あたしを……?
告白なんて、初めて。
そんなこと突然言われても、実感なんてわくはずない。
「好きだよ」
再びそう告げると、充樹先輩は体を離した。
そしてあたしの肩を掴み、まっすぐに目を見つめてくる。
「俺と付き合って、つっちゃん」
「……っ」