【完】素直じゃないね。


綿菓子みたいに、フワフワで今にも溶けてなくなっちゃいそうな可愛い声。


なんの気なしに隣を見やったあたしは、少なくとも10秒は固まっていたと思う。


だって目の前に、こっちを見てはにかむ天使がいたんだから。


こんな可愛い存在が、この地上にいるなんて。


『か、かわいい……』


『……へっ!?』


これが乃亜との出会い。


あの日から365日、あたしは乃亜にぞっこんメロメロ。

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