赤ずきんと狼さんの恋物語
「っ…」
目の前の男の人が息を飲む音が聞こえた…あれ?カストルさんと同じ顔?
「な?可愛いだろ?ポルックル」
「………」
何も言わないポルックルさんが怖く感じて、カストルさんの背後に隠れた。
そのままカストルさんの服をギュッてした。
「…やべっ可愛い…」
「…可愛い…ですか?」
カストルさんが私を見るたび可愛いと言ってくる。
正直可愛いなんて言われたことがない。
「可愛い、可愛いから殺さなかった訳だしな」
「…っ…」
今頃になって涙が出てきた。
ポロポロと涙を流す私を見て、カストルさんが焦りだす。