赤ずきんと狼さんの恋物語

女の悲鳴が一際大きく響いた。
フェリルがそちらを向くと、狼一族らしい男が女の首を引きちぎっていた。

「っ……ぁ……」

怖くて悲鳴さえ上げれなかった。
脚が動かない…震えが止まらない。

そうこうしている内に首を引きちぎっていた人が私に気づいた。

「!!」

「あぁ…逃げ遅れがまだ居たのか…なら…楽しませてくれよ?」

不気味な笑顔をした男がゆっくりと歩み寄ってきた。
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