赤ずきんと狼さんの恋物語

「や…来ないで…」

「来るなと言われたら行きたくなるな」

ギラリと男の瞳が狂気に染まる。

やっとことで脚が動きそうになった。
…が男が素早く間合いを詰めて、私の首に手をかけた。

「っ…苦し…」

じわじわと力を込められる。

「苦しいよな?…顔見えないと楽しくないなぁ」

苦しむ顔が見たいのか、首を掴んでない方の手でずきんを退かした。

すると、私の長い金髪が姿を現した。

「っ!」

男が息を飲む音が聞こえた…。
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