赤ずきんと狼さんの恋物語
私は担がれたままこの後の事を考えていた。
私は殺されるの?
…でもそれも良いかもしれない…生きていても誰にも必要とされないんだから。
「カストルやっと来たな…ってその女どうしたんだよ?」
カストルさんの仲間かな?
「ん?…あぁ拾った」
「拾ったぁ!?」
いきなり大きな声を出されたので、ビクッとしてしまった。
怖い……。
私はギュッとカストルさんの服を握りしめた。
「怖がってるから、大きな声出すなよ…ポルックル」
「……分かった、けど長が良いって言うのか?」
「さぁ?拾ったからしかなねぇだろ?しかも可愛いからOK出るって」
ポルックルさんと話ながらカストルさんは私を地面に下ろした。
「お前も気に入るはずだ」
カストルさんが私の被っていたズキンを頭から脱がせた。