ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
お昼休み。

久しぶりにまたいつもの5人でご飯を食べた。

昨日の事を考えれば、
瑠依くんと一緒とか、気まずいだけなんだけど、

でも、あくまでも普通な瑠依くんを見てれば、そんな事気にしてる、自分がダメな気がしてくる。

まぁ、それ以上に、朝のHRの体育祭事件は普段通りに、振舞える格好のネタだった(笑)


「瑠依くん走れるのー(笑)?」

当然の如く、莉子が意地悪く質問する。

「ムリー。」

「サボって、赤貰って補習すんの?もー諦めろって。」

「優の言う通りだわ。諦ろ、俺だって嫌なんだから。」


「辰巳もだっけ?」


「そーだよ。マジ勘弁。」

800Mとか、
華がないのに、キツイので有名だから、
ほとんど皆でたがらない。

当たり前だけど(笑)


「あはは。うちのクラスの中距離は終わったね。」

「凪あのねー。俺、別に遅いとは言ってないし?」

「料理部で(笑)?」


「部活関係ないだろ!」

「めっちゃあるでしょ(笑)」


ウケる。
瑠依くんと横山とか、やる気なさそうなチャラい2人が中距離だよ?徒競走になるんじゃない?


「んじゃ、俺が1位……いや、そりゃムリだわ。」

「あはは。マジウケるよ、横山(笑)!」

「んじゃ、大目に見て6位入賞したら、土曜日デートしよ?」

「は?」

「いや、付き合うのでももちろんいいけどね。」

「!?」


「さすがリア充(笑)」

莉子が笑ながらちゃかす。

「は!?お前!!」

「えー。何も知らないよー(笑)」

いや、莉子、あんた……

「えっと。」

なんて言っていいか、分からず、言葉に詰まっていると、


「へー。辰巳リア充なんだー。この前人に爆発しろとか言ったくせに。」

…………。

「うるせーよ。本リア充が言うなよ。」

「えー。俺違うもんー。」

「は?」

「だって別れたー。」

「は!?……マジかよ。」



「うん、ねぇー凪?」
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