ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
莉子が誰も居なくなった
女子トイレで、先程言いかけた言葉を、続けた。


「瑠依くんが別れた理由、あんた関係あるの?」

「全然ないと思うよ(笑)?」

「瑠依くん、振られたの?」


「珍しく振ったんだって、ある意味すごいよね、

あと、ちなみに私も振られたし。あーてか、私が振ったっていうのかなー?でも付き合ってた訳じゃないからね。あはは。なんだろね(笑)」


「は!?」

「莉子ー帰りのHR始まるよー?」

「いや、あんた何言ってんの!?」

「英語も中国語も喋れないよ(笑)ってか本当に始まってるよ!やばいよ!」

「いや、凪、本当に!?」

「あはは。うん、今までありがとね!大丈夫だから。ほら、急ごー!!」


今日一日一緒だった莉子が気付かないくらい、私達は普通だったって事だよね。

なら、

うん、

大丈夫。

このまま、普通に過ごせれば、いい。
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