ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
横山と、朝と同じよう、
来た道を戻る。


「凪、朝の続きしていい?」

「……何?」

「瑠依となんかあったの?言いたくない事?」

「……。ごめん。

言いたくないんじゃなくて、さ、ありすぎたんだよ。色々。でも、普通だったでしょ?

今日。だから、私だけがあっただけで、瑠依くんには何もなかったって事。だからさ、なんて、言えばいいのかわかんなくてさ。」


「……んじゃ、今度は昼の、続き。」

「何?」

「俺が入賞したら、デートしよ?土曜日、家で映画でも見よーよ。」

「……。変な事しないならね。」

「あはは。俺いちお、男として見られてんだ(笑)」


「瑠依くんはダメオトコだけど、あんたは、バカ男だね。」

「それって、どーなんだよ(笑)」

「あはは。横山はバカだけどイイヤツだよ、まぁ、3位までに入ったら、家デートするよ(笑)」


「は!?ハードル上がってるし!!」

「頑張れー料理部(笑)」


うん、

私、ほら。

また、笑えてる。

サンキュー、横山。

こんな、私を好きにならなきゃ、

あんたは
きっとかっこいいヒーロー、なのに。

やっぱりあんたは、バカ男だよ。
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