ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
そう。瑠依くんの周りから肉食女が居なくなる時は、校内に彼女が出来た時だ。

外部女子の時は、たまーに、わかんないから遊ぼーよーって、肉食女は来てたけど、校内の場合は、さすがにあまり、そういう光景はみない。

まぁ、すぐ別れるって皆思ってるからか(笑)


だから……。

「今度は年下とか?」

「凪ー。立ってないで、座ればー?疲れないのー?」

「あぁ。えっと。ありがとう?」

そう言われれば、
座るしかない訳で……。

そんなちゃんと聞きたい訳じゃないのにな。


もう、好きとは伝えないけど、
まだ、完全にふっきれた訳じゃない。

あはは。どーいたしましてー。
と言いながらも顔を、
上げず、そのまま日誌を書く瑠依くん。


「あと、凪ー、俺誰とも付き合ってるつもりないけどー?」

「あーじゃー瑠依くんが気づいてないだけで、相手は付き合ってるつもりとか?」


「あのねー。凪、おまえさすがにそれはひどいって。」

「わかんないよー瑠依くんだもんねー。」


そーだよ。

だって無自覚男は
いろんな所で、愛想ふりまくからね。


「まぁな。俺も、そー思うわ。お前心当たりないの?」

横山がいつの間にか、
私の横の席にきて、椅子を引き、
当然のように、座った。

「ほら、横山もそう言ってるよ(笑)?」


瑠依くんが書いてた、日誌の手を止め、
顔を上げ、

「ふーん。凪は、俺より辰巳を信じるんだー。」

って……



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