ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
「えっと?」

「凪は、俺より、辰巳を信じてんだねー。」

「いや、そーいう事とは違うよーな……」

えーっと。??

「まーな。俺達、いい感じだもんなー。」

「は!?」

横山の冗談半分だと分かってても、聞き流す訳にはいかず……

「どこで!?」

「だって家デートしてくれるんでしょ?」

「あれは、あんたが3位に入ったらって言ったでしょーが!」

「はは。ああ、頑張るよー。聞いた所、まぁ、1位は無理そうだけどな(笑)」

……800Mや200Mなどの陸上競技は陸上部は出ちゃいけない。それでも、他に運動部なんていっぱいある訳で、文化部の横山が取れるはずないと見越しての事だったんだけど……。



「800Mの後、部活対抗リレーだろー?だから早いのはそっちいったし、てか、そもそもあんなの誰も出たくないから、どこもだいたい残り組でクジだって(笑)ほら、俺もいけるかもじゃん。」

「いや、だからないでしょ(笑)!?」

「凪、ちゃんと、デートはスカート履いてこいな(笑)」

横山とも相変わらずだけど、

やっぱりこんなやり取りで、

笑えるのは、

もう、
なんなのよ。

そんな私達のやり取りに、明らかに少しだけ、面白ろくなさそうな顔で……


「へー。デートって家なんだー。」
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