ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。

私の隣は

腹を括れば、もう、迷わない。私は、ずるいかもしれないけど、それでも、横山は分かってくれて、私もそれにきちんと向き合う。

それでいいと、思ってた帰りのHR後、職員室に用事がある莉子を教室で待ってれば、教室のドアがガラガラっと開き、

「あれー?凪?」

「瑠依くん……。」

なんで、こんな風に不意打ちで、2人とかになるかな。
でも、もう、大丈夫。

「何してんのー?」

「莉子待ち。今日部活ないから一緒に帰る約束なのにさー、全然職員室から帰ってこない。」

「そっか、大変(笑)」

「瑠依くんは?どうしたの?また告白?」

「あはは。」

「いいね。モテる男は。」

「凪こそ、モテ期じゃん。」

「あはは。1人限定でもそーいうの?」

瑠依くんが私とは離れた私より前方にある、自席に向かい、座ったと思ったらこちらを振り返る。


「凪、今日、辰巳に何言ったのー?」

「……なんで?」

「あいつ、陸上部行ったよ?」

「あー。そうなんだ。ウケるね。……いや、ウケないか。うん。嬉しいって、わかるよ。瑠依くんの気持ち。」

「何が?」

「瑠依くんと一緒って事だよ。でも、私は、めんどくさいとかじゃなく、ちゃんと横山と向き合うつもり。」

「付き合うって事?」

「うん。あ、でも、横山が3位に入ったらか(笑)」

「……。」

「まぁ、でも、横山早いらしいしね(笑)」












「凪、俺もそろそろ、頑張ってみよーかな。」

「えー?何を?」

「んー?凪を取り返す為?」

「……。」

「あれー?無反応(笑)?」




「瑠依くん、怒るよ。」

「怒んないで(笑)?」

「瑠依くんは本当にダメオトコすぎるよ?」

「え?そーなの!?」

「うん、もう、2度と、そんな冗談言わないで。」



















「凪ー。俺、本気だよ?」

「体育祭、辰巳じゃなくて、俺、応援してねー。んじゃーねー(笑)」

そう言って、
私の前を通り過ぎる際、

座ってる私の、

おデコに手を触れ、

軽い



キス。
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